医薬品開発パイプラインにおいては、水、そして有機溶媒へも溶解性が低い化合物が増加しています(70%以上)。スプレードライ法はバイオアベイラビリティを高めるために一般的に用いられますが、『Brick Dust』化合物にとってスプレードライ法が商用的に魅力的なプロセスとなるためには、さらなる革新的なステップが必要となります。
本ウェビナーでは、スプレードライ法で用いる有機溶媒への薬物溶解性を改善するためにデザインされた3つのテクノロジーについて議論します。1つ目の比較的簡易な方法は、薬物のスラリーを溶媒の沸点より低い温度で、溶解性を高められる温度まで加熱することです。2つ目のより創造的なプロセスである温度シフトは、温度曲線に対する溶解性を利用するものです。インライン熱交換器で溶液の温度を噴霧直前に沸点を超える温度まで急速に上昇させ、より高い濃度の薬物を溶解させます。3つ目のテクノロジーは、揮発性の処理補助剤を使用し、通常のスプレードライのプロセスに加熱やその他の処理を必要としません。アンモニア、酢酸、およびギ酸はいずれも、メタノール中での少量使用で薬剤をイオン化し、溶解性を高めることができます。これらの補助剤は揮発性であるため、二次乾燥時に除去されます。
これら3つのテクノロジーにより、溶解性が大幅に高まることで、溶解性の低い化合物の製造が可能となります。さらに、処理能力の向上は、溶剤の使用量、サイクル時間、およびコストを削減するという付加的な利点があります。
本ウェビナーの主な目的:
- 有機溶媒への溶解性を高める3つのテクノロジーと、スプレードライ法プロセスでこれらを導入する方法の理解
- 各テクノロジーの利点とリスクの定義、そして個々の原薬に対する選択の基準の理解
- これらのプロセスが処理能力に及ぼす影響、またそれらがどのように時間とコストの節約につながるかを見極める
*本プレゼンテーションの言語は英語になります。